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2020.08.20
JACQUES MARIE MAGE(ジャックマリーマージュ)リミテッドエディション LAST FRONTIER
“西”へと向かう道は一つしかない(心の疼きと共に)。
誰かが囁いた、”そこ"では愛が法であり、そして法は平等ではないと。
“そこ"では太陽を崇める者たちが目を覚ませば洞穴や渓谷が震えると。
ハイウェイが荒野を揺らし地鳴りを起こす、と。
立ち昇るガイザーの蒸気や蛇行する河の先、あなたは雲を追いかけて海が青く激しく岸を洗う場所まで辿り着き、そして気づく。
無数の夢の中に自分の居場所を見つけたことに。
思う存分心ゆくまでその景色を堪能してください。
Here’s only one way to head West: with an aching in your heart.
Somebody once whispered there’s a place out there, where love is the law and the law’s never fair.
Where the caverns and canyons tremble and quake, as devotees of the sun yawn and wake.
Where highways rumble and shake across the gleaming deserts and grassy cities of the plains.
Among the curling rivers and geysers of steam, chasing the clouds to where the ocean churns blue, you’ll find yourself a home in the mountain of dreams, kick up your boots and enjoy the view.
The Last Frontier
生産数を大幅に絞ったリミテッドエディションにて展開する芸術性と職人技の新たな到達点。
上質なアセテート生地とスターリングシルバーをシームレスに配し、エレガンス、力強さを追求したジャックマリーマージュの新たなコレクション。
シルバーの装飾部にはネイティブ柄の一つであるチマヨ柄を彫金した真鍮の矢じりや天然色のターコイズピースを据えることで奥行きを演出。
耐キズコーティングを施したミネラルガラスレンズは比類なきクリアな視界、発色、強度を実現しています。
アメリカンフロンティアの自由な精神と日本の革新的職人技の融合によって生まれたマスターピースがあなたを手招きしています。#SeeForYourself
ターコイズ
ターコイズは地球上に存在する最も魅惑的な宝石のひとつです。
そして、紀元前よりその価値を見いだされていた最古の宝石のひとつでもあります。
人類が古より永きに渡ってターコイズに惹かれ続けてきた大きな理由はその変色性にあります。
日光や土、酸など環境の影響を受けて変色する様は知覚を持った生命のようでもあり神秘的です。
ネイティブアメリカンであるナバホ族は古くよりターコイズに魅了され、その色相を変化させる性質を神聖視し、預言や予知に活用しました。
彼らにとってあの独特な発色は幸福、運命、生命力を象徴していたのです。
ターコイズはジュエリーとしても多用されました。
ナバホ族はターコイズをビーズに成形し、滑らかなヘイシネックレスを作るのが得意だったのです。
19世紀後半、ナバホ族はスペイン人や他集落からシルバー細工を学び、慣れ親しんできたブラック、ホワイト、ブルー、グリーンといった天然色のターコイズを細工に取り入れるようになりました。
ホースシューやメキシコでは幸運を呼ぶと言われる”ナジャ”がナバホジュエリーの代表的なモチーフでした。
ただ、旅人たちが彼らの高い芸術性に着目するようになるまで、ナバホターコイズジュエリーは祝い事や宗教行事など極めて限られた場でしか披露されることはありませんでした。
その後、プリミティブな製法でジュエリーを生産していた彼らに他文化や商人から優れた工具がもたらされたことはターコイズの歴史における大きな分岐点と言えるでしょう。
ジャックマリーマージュは今回のラストフロンティアコレクションのためにこの歴史ある天然色のリアルターコイズを用意し、テンプルエンドに埋め込んでいます。
チマヨ織
1540年、コンキスタドール全盛の時代、かのコロナド遠征隊はチュロという品種の羊5,000頭を引き連れて新大陸に上陸しました。
ニューメキシコに辿り着いた入植者たちによってもたらされたこの羊は食糧よりもウールとして重宝されるようになり、チマヨエリアに定着していったと言われています。
その後、1840年にはチマヨの織工たちの手によるチュロのブランケットは特需を迎えます。
リオグランデブランケットというスタイルを確立した彼らの創造性は多くの名声と評価を得ました。
記録によると当時、数万にも及ぶウールブランケットがニューメキシコから輸出されていたとのことです。
ですが、悲しいことにその名声も長くは続きません。
40年にも及ぶ市場拡大ののち、待っていたのはミルのブランケット業界への進出によってもたらされた大打撃でした。
さらに、品種改良された粗悪なウールや質の悪い織機はブランケット自体の価値の急落を招きました。
結果として織工やその作品たちは表舞台から消えてしまいます。
ただ、そのような逆境にもかかわらず彼らは研鑽を怠りませんでした。
細々と家族や友人のためにブランケットを織り続けていたのです!
1900年代初頭、チマヨの織工たちは2本のストライプ、センターの模様で構成された新しいスタイルのブランケットを作り始めます。
リオグランデスタイルを継承しつつ、サルティーヨ文様からの影響を伺わせるストライプ柄を纏ったこのブランケットは一般的なな織り糸を使用し、他のものと質感の差がないにも関わらず独創的なものに仕上がっていました。
ここにチマヨ柄が誕生し、織工たちにとって新たな産業がスタートしたのです。
ジャックマリーマージュはこのように存続してきたチマヨの織工たちと協業してヌメ革を取り入れた独自のウォレット型アイウェアケースを製作しました。
9ヶ月以上もの時間を要した苦心の製作過程はJMMのクラフツマンシップに対する揺るぎない執念を象徴的に示しています。
付属品
カスタムボックス
マグネット開閉式PUレザーカスタムボックス。
シリアルナンバー付きカード、レザーバインディング保証ブックレットが同梱されています。
オリジナル専用セリート
チマヨ柄のプリントを施したラストフロンティア専用セリート。
内側には仕上げ用にパイル地クロスを縫い合わせています。
ジャックマリーマージュオリジナルスクリュードライバー
ハンドグリップ付きステンレス製スクリュー。
3種類のドライバーヘッドを付け替え可能(マイナスドライバー、プラスドライバー、T3トルクスドライバー)となっています。